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一個のゼリー
 なんとなくはっきりしないお天気続きの毎日。今日の日曜日も雨となりました。でも、朝晩はずいぶんしのぎやすくなりましたね。
そろそろ夏バテの症状が出るころ。みなさんはお変わりないでしょうか? ワタクシ(幸)は夏バテも寄せ付けない勢いで、この日曜日もアリヤの制作に没頭しております。いやいや、遅れているので当然ですが。

先日、アリヤの納品のために薬院駅の1階にある「ありがた屋」さんにお邪魔をしました。(いつもたくさん販売していただいて、ほんとうにありがとうございます!)

納品だけじゃなく、買いもののためにもよく行くんですが、このところ仕事が立て込んでいて、なかなか行けずにいました。でも、いつ行ってもみなさんが満面の笑顔で迎えてくださるので、とっても嬉しい。「(幸)さんの声がしたから〜」って、みなさんわざわざバックヤードから出てきてくださったり、メンバーの方々も必ず「おつかれさまです!」って元気に挨拶をしてくれます。

そして、店長のIさんとのやりとりはいつも「売り上げはどうですか?」から始まります。夏は焼き菓子が売れないから今年も厳しいよねって、それが毎年の夏の挨拶代わりだったのですが・・・

この日は、Iさんが私の顔を見るなり「ちょっとこれを見てくださいよ!」って。で、案内されたのが入口付近に置かれた冷蔵ケース。


「こんなにたくさんの冷菓が揃ったんです!」と。
見ればいろんな種類のプリンやゼリーが所狭しと並べてあります。今までずっと夏の対策として、冷たいお菓子の製造を各事業所さんにお願いをしてきたこと、それをそれぞれががんばって製品にしたこと、などなどIさんがすごく嬉しそうに語ってくれました。

何と言うか・・・私は聞いてて胸に熱いものがこみ上げてきました。商品の開発はやっぱり容易くはないのです。各事業所がすごくがんばったことは言わずもがな。私はそれ以上に、この何年かの歩みをしみじみと感じたのです。それは時を同じくして立ち上がった、このアリヤとともに。

障害者施設商品は、正直まだまだ発展途上です。けれど、確実に前を向いて進んでいる。「これしかできない」という消極的な発想から、「求めらるものは何か」「やってみようじゃないか」という積極的な発想にだんだんと切り替わっていってるのがはっきりとわかる。

私たちアリヤが目指したものは、単に本を作って売ることじゃない。

新しい価値を生むべく既成概念を壊し、可能性に賭けること。どんな些細なことだって実行すれば物事は動く。この小さな私たちにも何かができる。そうして、それは希望へと繋がって行く。希望があることは、幸せの原点であるはず。

冷蔵ケースに並ぶ冷菓たちとアリヤが重なって、そんないろいろがめまぐるしく頭を駆け巡りました。

放り出さないでよかった。
諦めないでよかった。

買って帰ったゼリーは、柔らかくそして歯ごたえもあり。爽やかな柑橘系の風味に、私はなぜか泣けてきたのでした。

でも、まだまだ、これから。
私たちはやっとスタートラインに立ったばかりです。

(幸)
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